N響の顔、マロさんこと篠崎史紀が常勤のコンサートマスターとして最後の定期公演出演
NHK交響楽団の特別コンサートマスターを務める篠崎史紀が25日、NHKホールで行われた同楽団1月の定期公演Cプログラム2日目に出演。定期へは今回が最終出演となり、篠崎は3月いっぱいで特別コンマスを退任し、同団を退団する。終演後、指揮者のトゥガン・ソヒエフから花束が贈られ、聴衆や楽員から盛大な喝采を受けてステージを去った。

この日のプログラムは、ストラヴィンスキーの組曲「プルチネッラ」とブラームスの交響曲第1番。両曲ともコンマスのソロがあり、最後の定期でも卓越したリードと見事なソロを聴かせた。(演奏の詳細は初日公演の速リポ「トゥガン・ソヒエフ指揮 NHK交響楽団 第2029回定期公演Cプログラム 」をご覧ください。
篠崎はウィーンで研さんを積んだ後、読売日本交響楽団のコンサートマスターなどを経て1997年4月にN響に入団しコンサートマスター、2000年4月に第1コンサートマスターに就任し、N響の顔として演奏のみならずテレビ出演など多方面で活躍。「マロ」の愛称で多くのファンに親しまれてきた。23年からは特別コンサートマスターの肩書で、後任の第1コンマス郷古廉をはじめとする若返ったN響メンバーをけん引してきた。

なお、3月末までの間、市川市文化会館(2月26日)、和歌山県民文化会館(27日)、高知県民文化ホール(3月1日)、高松・レクザムホール(2日)、直方・ユメニティのうがた大ホール(3日)、すみだトリフォニーホール(11日)の各公演に出演する予定。さらに将来的にはゲストとしてN響のステージに立つ機会もあるそうだ。
(宮嶋極)
公演データ
NHK交響楽団 第2029回定期公演Cプログラム
1月24日(金)19:00、25日(土)14:00NHKホール
指揮:トゥガン・ソヒエフ
管弦楽:NHK交響楽団
コンサートマスター:篠崎史紀
プログラム
ストラヴィンスキー:組曲「プルチネッラ」
ブラームス:交響曲 第1番ハ短調 Op.68