アンコール

あの感動の調べをもう一度。注目公演の模様を鑑賞の達人がライブ感たっぷりに再現します。

「オテッロ」第1幕より、二重唱を歌うオテッロ(グレゴリー・クンデ)とデズデーモナ(フランチェスカ・ドット)=ピアチェンツァ市立劇場 (C) Gianni Cravedi

イタリア現地「オペラ」レポート2023年12月 (下)
超ハイレベルだったナポリの「トゥーランドット」とピアチェンツァの「オテッロ」

前衛性を押し出した指揮、理想的な歌手陣 ローザ・フェオラというイタリアのソプラノがいる。日本ではまだ名前が浸透しきっていないが、私がいま一番好きな歌手のひとりである。深く艶がある美声がどの音域でも完璧に制御され、精緻な表

井上道義&N響のショスタコーヴィチは昨シーズンも「最も心に残ったN響コンサート&ソリスト」にランクインするなど聴き手の心を捉えている 写真提供:NHK交響楽団

日本のベテランマエストロが指揮したN響2月定期公演

日本のベテラン指揮者2人が登場したNHK交響楽団の2月定期公演A・Cプログラムをそれぞれ振り返る。Aプロは今年いっぱいで指揮活動からの引退を表明している井上道義がショスタコーヴィチの交響曲第13番ほかを取り上げた。一方、