大谷康子 デビュー50周年記念特別コンサート ~民族・言語・思想の壁を超えて 未来に向かう音楽会~
豪華奏者が集結!平和を願い、奏でた〝未来への讃歌〟 ヴァイオリンの大谷康子の「デビュー50周年記念特別コンサート」。ただし祝祭的な公演ではなく、「民族・言語・思想の壁を超えて未来に向かう音楽会」を趣旨とした意義深い構成が
豪華奏者が集結!平和を願い、奏でた〝未来への讃歌〟 ヴァイオリンの大谷康子の「デビュー50周年記念特別コンサート」。ただし祝祭的な公演ではなく、「民族・言語・思想の壁を超えて未来に向かう音楽会」を趣旨とした意義深い構成が
名指揮者の宝庫フィンランド出身の俊英サントゥ=マティアス・ロウヴァリが今月、フィルハーモニア管を率いて来日 フィンランド出身の注目指揮者、サントゥ=マティアス・ロウヴァリが今月、首席指揮者を務める英国の名門、フィルハーモ
結成60年を迎えて円熟を深めるギター・デュオが聴かせる南米ギター音楽の名作 ピアソラが高い評価をしていたことでも知られるブラジルの人気ギター・デュオ、アサド兄弟が4月に来日し、東京、大阪、名古屋でデュオ・コンサートを行う
在京オーケストラによる2024年末の第9公演(ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調Op.125〝合唱付き〟)の聴き比べリポート。後編は(取材順に)東京都交響楽団、東京交響楽団、岩城宏之メモリアル・オーケストラの公演について
首席奏者として臨む「ばらの騎士」が上演されるインスブルックのチロル州立劇場 ウィーン国立歌劇場でエキストラとして演奏させてもらえるようになってから3年が経ちました。この3年の間に、「リゴレット」「トスカ」「ドン・ジョバン
国内のオーケストラによるライヴCDが、まとめて登場した。推薦した3点とも、実際に会場で聴いた時の感銘やインパクトを、生々しく呼び起こしてくれる。 <BEST1> オルフ 世俗カンタータ「カルミナ・ブラーナ」 アンドレア・
井上道義ラスト・コンサート!トレードマークの踊るような指揮姿、愛情に溢れる演出で最後まで聴衆を魅了 「第54回サントリー音楽賞受賞記念コンサート 井上道義(指揮)」は、2024年末をもって指揮活動から引退する井上にとって
レナード・スラットキン 写真提供=大阪フィル 大阪フィルが過去にレナード・スラットキン氏と共演したのは1度だけ。2019年3月の第326回定期演奏会でのことだった。人気曲のバースタインの「キャンディード」序曲に始まり、粋
前回の記事で、ウィーン・フィルでの公演で凄すぎてびっくり仰天しちゃったコンサートにMo.(マエストロ)ティーレマンとの定期公演をあげましたが、今回ももうひとつ振り返りたいと思います。 それは、今年の5月にあったMo.ムー
毎日クラシックナビの恒例企画、在京オーケストラによる年末第9公演(ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調Op.125〝合唱付き〟)の聴き比べリポート。24年12月に開催された公演から6つのコンサートをピックアップし2回に分け
カレーハウスCoCo壱番屋の創業者で現在は名古屋にある宗次ホールの代表を務める宗次德二さんがクラシック音楽と歩んできた軌跡をたどる連載の第3回。宗次さんが見てきた音楽家の姿や、これからクラシック音楽をもっと好きになりたいという人たちへのアドバイスを伺った。
豊かでチャーミングな表現で輝く小林沙羅(ソプラノ)と、圧倒的な美声と卓説した表現力でオペラ界をリードする大西宇宙(バリトン)。オペラの魅力を体現している2人がデュオ・リサイタルを行うのだから〝事件〟である。しかも、本格的
11月は芸術の秋にふさわしい名演、熱演が各地で繰り広げられた。そこで今回は11月開催のステージからピカイチを、1月開催予定の公演からイチオシを選者の皆さんに紹介していただく。 先月のピカイチ ◆◆11月◆◆ 東条碩夫(音
2024年のオーケストラ界の出来事で最も衝撃を受けたのは小澤征爾の逝去であった。筆者が小澤の訃報に最初に接したのは、2月9日の読売日本交響楽団の定期演奏会だった。演奏会の途中休憩のあと、当日の指揮者、山田和樹がステージか
親密な響き、品格ある歌声と透明度の高い合唱がホールを祝福感で満たす サントリーホール恒例となった「聖夜のメサイア」は2001年の開始以来、バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)が舞台に立ち続けてきた。昨年は創設者の音楽監
インタビューに応じる上村 古楽から現代音楽まで幅広く活躍する、チェリストの上村文乃が「A OF CELLO」というリサイタル・シリーズを始める。その第1弾(1月25日・王子ホール)でもやはり、バッハから細川俊夫作品(日本
求心的なアプローチで映し出す、孤高の芸術家の悲しみと嘆き 千住真理子にとって、イザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタはライフワークだ。節目のたび全曲演奏に臨んでおり、今回はデビュー50周年特別プレ企画と位置付けられた。201
ヴァイオリンの優美な麗しさとピアノの柔和さが美しく調和する名手のデュオ ヴァイオリンの樫本大進とピアノのラファウ・ブレハッチ、世代も近い名手がデュオを組んだ。ブレハッチが室内楽を日本で披露するのはこのツアーが初めてだろう
フランス・オペラを最高に輝かせる高貴な歌唱で イタリア・オペラも特別なものに この連載のタイトルは「イタリア・オペラ名歌手カタログ」だが、今回はフランス・オペラの話からはじめたい。話はイタリア・オペラにも行き着くが、この
エネルギッシュな打鍵に、ひたすら美しい無垢な音響――重量級プログラムで示した新境地 プレミアム・リサイタルと銘打った当シリーズは辻󠄀井伸行にとって、ひときわ思い入れが深い企画。聴衆との距離が近い小ぶりな会場を選び、重量級
歌手たちの功績が光る、あっぱれな「ばらの騎士」 2022年に始まったジョナサン・ノット指揮、東京交響楽団によるシュトラウス・オペラも、「サロメ」、「エレクトラ」ときて、ついに「ばらの騎士」である。1幕ものの前2者とは違っ
畢生の名演、尾高忠明と大阪フィルのブルックナー「8番」 ブルックナーの交響曲の中でも最大傑作と言われる「交響曲第8番ハ短調」――大阪フィルハーモニー交響楽団には、この曲に不滅の名演を残した故・朝比奈隆氏への敬愛の念から、
声部間の伝統的ヒエラルキーを否定、驚異的な技術に支えられた大迫力の演奏 室内楽の殿堂、トッパンホールに、ジョヴァンニ・アントニーニ率いるピリオド楽器集団、イル・ジャルディーノ・アルモニコが初めて登場した。ヴァイオリンは第
エキスポ・クラシックス——この言葉をご記憶の方は、もう相当なご年齢だろう。これは、1970年の大阪万博で、その参加公演として開催されたクラシック音楽の数多い演奏会のことである。あの時は、大阪の旧フェスティバルホールを会場
希代の美質を再認識した一夜 すっかり人気者になったピアニスト、藤田真央が、スクリャービン、矢代秋雄、ショパンによる「24のプレリュード」を並べたリサイタルに臨んだ。新譜の「72 Preludes」(ソニー)を、曲順を変え
「今生まれ出るかのような音楽」に魅せられた、生気漲る一夜 イザベル・ファウストによる「モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲全曲演奏会」の2日目。ジョヴァンニ・アントニーニ指揮/イル・ジャルディーノ・アルモニコとの共演で、モー