~85~ オーケストラのアーカイヴ(演奏会記録)について
小澤征爾氏が亡くなって、いくつかの原稿を書いたが、そのとき、彼が長く音楽監督を務めたボストン交響楽団とキャリアの最初に副指揮者のポストに就いたニューヨーク・フィルのアーカイヴがとても役に立った。ボストン響のアーカイヴはP
音楽評論家の山田治生さんが、国内外のオーケストラの最新情報や鑑賞に役立つ豆知識などを紹介、演奏会に足を運びたくなるコラムです。
小澤征爾氏が亡くなって、いくつかの原稿を書いたが、そのとき、彼が長く音楽監督を務めたボストン交響楽団とキャリアの最初に副指揮者のポストに就いたニューヨーク・フィルのアーカイヴがとても役に立った。ボストン響のアーカイヴはP
2月9日、山田和樹指揮読売日本交響楽団の演奏会で、バルトークの「弦楽器、打楽器、チェレスタのための音楽」を聴いた。楽器編成のみが示された即物的なタイトル。1937年に初演されたこの作品の、弦楽器の滑らかな音と打楽器の乾い
新年が明け、東京文化会館のニューイヤーコンサートに行った。演奏は原田慶太楼指揮東京都交響楽団。そのなかで、バーンスタインの「ウエスト・サイド・ストーリー」が取り上げられた。しかし、この日は、オーケストラのコンサートでよく
2024年はアントン・ブルックナーの生誕200年 2024年に生誕200周年を迎えるアントン・ブルックナーについては、既にそれを記念する演奏会が催され始めているが、ベドルジフ・スメタナがやはり生誕200周年を迎えることに
劇作家 ベルトルト・ブレヒト 今年は、ドイツの劇作家ベルトルト・ブレヒト(1898~1956)の生誕125周年にあたる。音楽の世界では、彼はクルト・ヴァイルの「三文オペラ」の脚本家として高名であるが、ヴァイルのほかにも、
10月1日、新国立劇場のオペラ部門の新シーズンが、プッチーニの「修道女アンジェリカ」とラヴェルの「子どもと魔法」で開幕した。一幕物のオペラの二本立てでいささかコンパクトなプログラムともいえたが、オーケストラ・ピットの中は
9月11日、サントリーホールで、久石譲指揮新日本フィルの演奏で、久石の新作を聴いた。新日本フィルからの委嘱を受けて書かれたその作品は「Adagio for 2 Harps and Strings (2台のハープと弦楽の
8月1日、パシフィック・ミュージック・フェスティバル札幌のアカデミー生たちによって編成される「PMFオーケストラ」の東京公演で、ブルックナーの交響曲第9番の補筆完成版を聴いた。ブルックナーが、交響曲第9番の第3楽章までを
マックス・レーガー 6月は、NHK交響楽団と東京フィルハーモニー交響楽団がラフマニノフの初期の交響曲第1番を取り上げ、山田和樹&バーミンガム市交響楽団が彼の交響曲第2番を演奏するなど、ラフマニノフの生誕150周年がますま
先日、サントリーホールのチェンバーミュージック・ガーデンで、ピアノの北村朋幹、ヴァイオリンの郷古廉、チェロの横坂源のトリオが、ベートーヴェンの交響曲第2番とショスタコーヴィチの交響曲第15番を演奏した。ベートーヴェンの同