「夢の共演」新星ブランギエ、巨匠プレトニョフwith東京フィルハーモニー交響楽団
ロシアの輪郭とフランスの色彩で聴覚に浮かび上がった視覚的世界 仏ニース生まれのブランギエ。28歳でチューリッヒ・トーンハレ管首席指揮者に就任して脚光を浴びた俊英は、30代最後の年となる2025年、リエージュ・フィルの音楽
ロシアの輪郭とフランスの色彩で聴覚に浮かび上がった視覚的世界 仏ニース生まれのブランギエ。28歳でチューリッヒ・トーンハレ管首席指揮者に就任して脚光を浴びた俊英は、30代最後の年となる2025年、リエージュ・フィルの音楽
札響に新時代到来!次期首席指揮者エリアス・グランディが、叙事性を掴んだマーラーを聴かせる ラドミル・エリシュカ時代、マックス・ポンマー時代、マティアス・バーメルト時代。それぞれ年に一度くらいだろうか、ホームの「キタラ」を
趣向を凝らしたプログラムで充実の演奏を聴かせたルイージとN響 NHK交響楽団の12月定期公演はABC3プログラムすべてを首席指揮者ファビオ・ルイージが指揮する。その第1弾となるAプロ初日(11月30日、NHKホール)を聴
世界へ羽ばたいた日本人ソリストの意欲的な新譜リリースが続く。いずれも評判にたがわぬ仕上がりで、ますます今後が楽しみになる。 <BEST1> ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ全集 佐藤俊介(ヴァイオリン)/スーアン・チ
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(WPH)の日本定期公演、「ウィーン・フィルハーモニー ウィーク イン ジャパン2024」が11月7日から17日までの間、サントリーホールを中心に開催された。今年の指揮者はアンドリス・ネ
ENGLISH TEXT エモーションの封殺から最大注入まで――バイエルン放送交響楽団の技能と芸術性を証明した圧巻の演奏 バイエルン放送交響楽団は、サイモン・ラトルを首席指揮者に迎えてから1年ほどを経たばかりだが、はやく
作曲者が求めた曲の深奥に迫る歌唱 日本はクラシック音楽、とりわけオペラの世界で、「ガラパゴス化している」と語られることがある。動植物に関してなら、独自の進化を遂げた希少種の宝庫だという褒め言葉になる。だが、オペラという西
ENGLISH TEXT KOREAN TEXT 巨匠への歩みを踏み出したラトルが作品の本質を厚く響かせる サイモン・ラトルが首席指揮者を務めるドイツの名門、バイエルン放送交響楽団(BRSO)を率いて来日、26日、サント
オーケストラ・ファンにとって1年間で最もワクワクする瞬間は、シーズン・プログラムの発表のときではないだろうか。最近、いろいろなオーケストラが来年度のシーズン・プログラムを次々と発表している。 シーズン・プログラムは、単な
ラトルという新たなシェフを得て、新時代への扉を開いた名門、バイエルン放送響 サイモン・ラトルが新しいパートナー、バイエルン放送交響楽団(BRSO)とともに来日し、同団事務局長ニコラス・ポントと記者懇談会に出席した。今年が
長い残暑がようやく落ち着いたと思ったら、街ではクリスマス・ツリーが飾られ始めた。2024年も2カ月を切ったが、音楽シーンは依然として熱いままだ。今月は10月のステージからピカイチを、12月開催公演からイチオシを選者の皆さ
ヴェルディに橋渡しするドニゼッティ円熟期のオペラで歌唱美とドラマティックな表現が融合 飯森範親が指揮する新日本フィルは、短い前奏曲からかなりドラマティックに導いた。それを聴いて、「ベルカント・オペラがこんなに劇的でいいの
変化に富んだロシア・プログラムを表情豊かに聴かせる 11月のN響B定期は、1975年モスクワに生まれたフィンランドの指揮者ディマ・スロボデニュークの登場。チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲(独奏はニキータ・ボリソグレブ
カレーハウスCoCo壱番屋の創業者で現在は名古屋にある宗次ホールの代表を務める宗次德二さんがクラシック音楽と歩んできた軌跡をたどる連載の第3回。宗次さんが見てきた音楽家の姿や、これからクラシック音楽をもっと好きになりたいという人たちへのアドバイスを伺った。
シェーンベルク・イヤーに捧げる圧巻の交響詩「ペレアスとメリザンド」 いまや東京都交響楽団の終身名誉指揮者にある小泉和裕は近年、如実に円熟を深めている。この日も、シェーンベルク生誕150周年にふさわしい交響詩「ペレアスとメ
日本の聴衆の前に明らかになった「イタリア・オペラの最高傑作」の真価 マリオッティ、パッパーノ……。このオペラは海外で何回も鑑賞しているが、すぐれた指揮者で聴くといつも、オペラの歴史がここで終わっていたとしても、これさえあ
昼と夜の世界が幻想的肯定的に描かれたマーラーの7番 東フィルの首席指揮者バッティストーニによるマーラーの交響曲第7番。「夜の歌」と題されるが、2つの中間楽章のタイトルゆえのこと。終楽章は明らかに昼の音楽だし、第1楽章もそ
ピアチェンツァの「エジプトのモゼ」でのバッティステッリ (C)Rolando Paolo Guerzoni ケニア生まれのイタリア人のきらめく声による軽やかで鮮やかな表現 2024年4月、東京・春・音楽祭で上演されたプッ
ウィーン・フィルの公演では、弾きながら感動して涙が出てしまったコンサート、素晴らしすぎてもはや笑っちゃったコンサート、なんかもう凄過ぎて立てなかったコンサートなど色々あります。色々振り返っていきたいと思いますが、本日はそ
「大阪フィル」「ブルックナー」と聞くとやはり多くの方々は朝比奈隆をイメージされるのではないだろうか?創立名誉指揮者・朝比奈隆が築いた伝統は今も残るとはいうものの、朝比奈が旅立ってもう20年が過ぎ、実際に朝比奈のタクトの下
戦乱の先にある平和、和解に強い思いを託した〝レニングラード〟 井上道義の引退ラリーは、いよいよ最終コーナーに差しかかった。1983年9月〜1988年2月に第2代音楽監督、2000年9月〜2003年8月に首席客演指揮者を務
力強さと繊細さを兼備した表現で、エストラーダの才能が全開となったN響との初顔合わせ N響との初顔合わせで、非凡な才能を発揮してみせたアンドレス・オロスコ・エストラーダ 写真提供=NHK交響楽団 コロンビア出身でウィーンを
作曲スタイルの変遷を時系列で克明に再現する美音 カナダ人ヴァイオリニスト、ジェイムズ・エーネス(1976―)は1995年にパガニーニの「カプリース(奇想曲)」全曲を録音してデビュー、今年8月にインディアナ大学ジェイコブス
ペーザロのロッシーニ・オペラ・フェスティヴァル(ROF)では、オペラのほかにほぼ毎日、コンサートや若者公演が開催される。レポートの最終回は、日本の若手が躍動した若者公演「ランスへの旅」と、印象に残ったコンサートについて。
ドイツの名門、バイエルン放送交響楽団(以下、BRSO)が、昨年首席指揮者に就任したサイモン・ラトルに率いられて今月、日本公演を行う。その聴きどころについて紹介する。 バイエルン放送響を率いて来日するサイモン・ラトル 写
名手の飾らない演奏が、ハイドンとベートーヴェンのソナタの斬新さと独創性を浮き彫りに オランダの名手ロナルド・ブラウティハムが弾く、ハイドンとベートーヴェン。あわせて6つのソナタ、個々の独創性が際立つプログラムだ(11月1