ARK PHILHARMONIC 1 モーツァルト×ベートーヴェン 辻󠄀井伸行 清水和音 三浦文彰&ARKフィル
往年の濃厚な奏風を意識した三浦の指揮、辻󠄀井の歌心あふれる掛け合い、清水の円熟の至芸――3人のソリストが力演 サントリーホールARKクラシックスは毎秋恒例の音楽祭。そのレジデント・オーケストラがARKフィルハーモニックだ
往年の濃厚な奏風を意識した三浦の指揮、辻󠄀井の歌心あふれる掛け合い、清水の円熟の至芸――3人のソリストが力演 サントリーホールARKクラシックスは毎秋恒例の音楽祭。そのレジデント・オーケストラがARKフィルハーモニックだ
ドイツの歌劇場オーケストラを思わせるフィジカルな愉悦とダイナミズムに満ちた秀演 読響の9月のマチネーシリーズは、常任指揮者ヴァイグレによる「ばらの騎士」組曲とコルンゴルトのチェロ協奏曲をメインとしたハイセンスなプログラム
緻密で純度の高い合唱とオーケストラの一体感――祈るような調和で締めくくられた圧巻のミサ曲 ロ短調 鈴木雅明&バッハ・コレギウム・ジャパンにとって、J.S.バッハの「ミサ曲 ロ短調」は、いうまでもなく十八番のレパートリーの
新国立劇場の2024/2025シーズンは開幕から2作続けて、「ベルカント・オペラ」の傑作が並ぶ。ベッリーニ「夢遊病の女」とロッシーニ「ウィリアム・テル」で、もちろんベルカントらしい声の饗宴を楽しめる。だが、この2作は「初
今年の夏後半は台風が相次いで襲来するなどして不順な天候が続いたが、そんな空模様を吹き飛ばすような熱演、名演が各地で繰り広げられた。そこで今回は8月のステージからピカイチを、10月に開催予定の公演からイチオシを選者の皆さん
最近は、指揮者がプレトークなどで直接聴衆に言葉で語り掛けることが増えているように思われる。新日本フィルハーモニー交響楽団の佐渡裕音楽監督は、定期演奏会で、演奏前にその日の曲目について少し語ることにしている。また、開演の3
神奈川県民ホール開館50周年記念オペラシリーズの第2弾として10月5日、6日に同ホールで上演される異色オペラ「ローエングリン」(原作=ジュール・ラフォルグ、作曲・台本=サルヴァトーレ・ジャリーノ)に主演する俳優の橋本愛が
各楽器のソロが巧みなハイドンとスケール感のあるブルックナー。「ウィーン・ライン」で実感した対照の妙 9月の新日本フィル定期は、音楽監督・佐渡裕が、ハイドンの交響曲第6番「朝」、ブルックナーの交響曲第7番というオーストリア
全国共同制作オペラ「ラ・ボエーム」開幕!熱い魂を込めた井上道義のタクトで描く若き芸術家たちの群像劇 2024年末で指揮活動の引退を表明している井上道義が、自身最後のオペラに選んだ「ラ・ボエーム」。全国共同制作オペラシリー
驚異的な気力の充実!秋山が指揮者生活60周年記念演奏会で聴かせた渾身のブルックナー 東京交響楽団第724回定期演奏会は、「秋山和慶指揮者生活60周年記念」の副題を掲げて開催された。秋山は、1964年に東響を指揮してデビュ
東京・春・音楽祭の中心企画のひとつであるリッカルド・ムーティによるイタリア・オペラ・アカデミーが9月3日から16日までの間、ヴェルディの「アッティラ」を題材に開催された。世界的に活躍する実力歌手を起用しての「アッティラ」
神奈川県民ホール開館50周年記念オペラシリーズVol.2 サルヴァトーレ・シャリーノ作曲『ローエングリン』 ~ 月夜と瓦礫 ~ この世の中には二種類のものがある。ひとつは確固とした輪郭と重みを持ち、硬い殻に覆われたもの。
ルイージの創意とN響の特質が融合した充実のコンサート 9月のN響B定期は、A定期に続く首席指揮者ファビオ・ルイージの登場。シューベルトのイタリア風序曲第2番、シューマンのピアノ協奏曲(独奏は体調不良のグリモーに代わるアレ
ベルカントの至難の役に最高の輝きをあたえる異次元の歌唱 ハッとさせられる声の輝きと広がり。しかも、当たりがどこまでもやわらかく、やわらかいまま強弱が自在に制御され、超高音まで輝きを拡大しながら飛翔する。いまベルカントの至
vol.4 森山太陽 W.A.Morzart: Non più andrai / G.Donizetti: O Lisbona, alfin ti miro 今後活躍が期待される若手音楽家を取り上げる動画企画『クラズム~
悲劇を掘り下げる雄弁このうえない管弦楽と適材適所の歌手 前奏曲からチョン・ミョンフンのねらいは明快だった。減7度や減5度などの音程が多用された悲劇的な状況を、デュナーミクの幅を広くとって鋭くえぐる。一つひとつのナンバーで
ブルックナー生誕200年記念イヤーにちなみ、交響曲第8番の初稿で充実の演奏を聴かせたルイージとN響 N響の新シーズン幕開けとなる定期Aプロで、首席指揮者ファビオ・ルイージはブルックナーの交響曲第8番、1887年完成の初稿
1983年ロンドン生まれのティチアーティは25歳の時、ザルツブルク音楽祭制作のクラウス・グート演出「フィガロの結婚」の指揮者に抜擢され、日本デビュー。41歳の現在はベルリン・ドイツ交響楽団首席指揮者・芸術監督だが、2014年から英国グラインドボーン音楽祭音楽監督を務め、そのピットを担うロンドン・フィル(LPO)とも密接な関係にある。
ムーティの指導で驚くべき表現力を身につけた演奏家たちの豊かな演奏 9月3日に始まったアカデミーでムーティの薫陶を受けた4人の若手が順番に指揮台に登ったが、ウィリアム・ガーフィールド・ウォーカーが担当したプロローグから、東
数次にわたる「イタリア歌劇団」の来日の中でも、1961年秋の「第3次」は、とりわけ華やかだった。マリオ・デル・モナコが前回に続いて来日した。レナータ・テバルディが初来日した。そしてジュリエッタ・シミオナートも3度目の来日
1983年ロンドン生まれのティチアーティは25歳の時、ザルツブルク音楽祭制作のクラウス・グート演出「フィガロの結婚」の指揮者に抜擢され、日本デビュー。41歳の現在はベルリン・ドイツ交響楽団首席指揮者・芸術監督だが、2014年から英国グラインドボーン音楽祭音楽監督を務め、そのピットを担うロンドン・フィル(LPO)とも密接な関係にある。
正統的にしてフレッシュ カーチュン・ウォンのブルックナー カーチュン・ウォンが日本フィルと初めて演奏するブルックナーは作曲家最後の交響曲である第9番。今年5月に演奏したマーラーの交響曲第9番と同じような死生観を持ち、来年
公益財団法人サントリー芸術財団がサントリーホール開場の翌年、1987年から続けてきた同時代音楽の祭典。2024年は「ザ・プロデューサー・シリーズ」に自身の名を冠した弦楽四重奏団を率いて50周年のアーヴィン・アルディッティ
欧州のテイストが満載!上品なユーモアとオーケストラの生きの良い音色で魅せるオペラ 新国立劇場オペラパレスは9月のこの時期、民間団体との共催公演に充てられる。ことしは東京二期会の主催で、モーツァルトの「コジ・ファン・トゥッ
ことしはアントン・ブルックナー(1824~96)の生誕200周年。例年に増して、その作品に触れる機会が多い、後半戦となる9月からの新シーズンでも、聴きものが目白押し。ここでは首都圏で開かれる注目の公演から、聴きどころなど
感覚的に磨き抜かれた流麗なブルックナー ことしはブルックナーの生誕200周年。その誕生日である9月4日の都響定期演奏会で、最も人気が高い作品のひとつである交響曲第7番ホ長調を待ちかねたように取り上げ、ブルックナー・イヤー