舘野泉 満90歳の誕生日を記念したリサイタルを開催

舘野泉

90歳の指先が、万華の光を弾く。

「左手のピアニスト」舘野泉、満90歳を記念するソロ・リサイタルを11月10日に開催。

ピアニストの舘野泉が自身の満90歳の誕生日である2026年11月10日(火)、浜離宮朝日ホールにおいてソロ・リサイタルを開催いたします。
1960年のデビュー以来、日本のクラシック界を牽引し、2002年の脳溢血による右半身不随をも乗り越えて「左手のピアニスト」として唯一無二のキャリアを築いてきた舘野。昨年11月にサントリーホールで開催された「彼のための音楽を彼が弾く」公演では、すべて舘野泉に捧げられた珠玉の作品集を演奏し、満場の聴衆を魅了しました。今回は、90歳の誕生日という記念すべき日に、今ますます研ぎ澄まされるその音楽世界をお届けします。

舘野泉は1936年生まれ。60年に東京藝大を首席で卒業し、圧倒的な人気を持って国内の楽壇黎明期を開拓。当時日本人ピアニストでは珍しかった海外公演も数多くこなし、同時代を生きた三善晃、中田喜直、間宮芳生、矢代秋雄ら日本人作曲家の作品も世界の聴衆に広く届けてきました。
2002年、演奏中に脳溢血で倒れ右半身不随となるも、その運命をしなやかに受け止め、「左手のピアニスト」として復活。 本人が「第二の青春時代だった」と振り返る70代以降は、数多くの作曲家が舘野のために「左手の音楽」を捧げました。かつて若き日の舘野が日本人作品を世界に広めたように、今度はまだ誰も見ぬ「左手音楽の新しい宇宙」を自ら切り拓き、聴衆へ届けてきたのです。

その後も精力的に音楽活動を続け、2024年には88歳にしてインド、ブータン、ネパールでの演奏会を敢行。同年、フィンランドで出版された舘野泉の評伝が日本語に翻訳されて国内出版されました。

これまでにフィンランド獅子勲章第一等騎士勲章、シベリウス・メダル(シベリウス協会)、外務大臣表彰、旭日小綬章、文化庁長官表彰、また外国人としては極めて異例であるフィンランド政府の終身芸術家給与によってその功績が称えられています。

舘野泉

このたび、11月10日に満90歳を迎える舘野泉が開催するソロ・リサイタルでは、左手のピアニストとして復活した当時から25年近く大切に弾き続けている2つの作品、間宮芳生「山にいて夜ごと鳴く鳥の声」(「風のしるし」より)、そしてバッハ(ブラームス編)のシャコンヌをお聴きいただきます。
さらに、舘野泉の幅広いダイナミクスや唯一無二の美音を味わう、ノルドグレン「振袖火事」と熊本陵平「印象・柳川」。そして舘野泉のために今年新たに作曲されたばかりのエスカンデ「旅人ラヴェル」の初演にも、大きな期待が寄せられます。

舘野泉

舘野泉にしか出せない、研ぎ澄まされた美しい音色。65年以上にわたる演奏生活を経た、静かな情熱に満ちた音楽世界を、是非多くの方に味わっていただきたいと思います。

舘野泉
宮城県石巻市の「田代島」(猫の島)にて。

公演データ

舘野 泉
ピアノ・リサイタル
~90歳バースデー・コンサート~

2026年11月10日(火)14:00
浜離宮朝日ホール

チケット情報
全席指定¥8,000
6/20(土)ジャパン・アーツぴあ

オンラインチケット発売
6/27(土)一般発売

公演詳細/舘野泉メッセージ

曲目
間宮芳生:山にいて夜ごと鳴く鳥の声 ~「風のしるし」より
ノルドグレン:振袖火事 ~小泉八雲の「怪談」によるバラードⅡより
熊本陵平:印象・柳川 ~The stories of Yanagawaより
エスカンデ:旅人ラヴェル(ラヴェル生誕150年記念委嘱作品・初演)
バッハ=ブラームス:シャコンヌ

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