厳しい残暑が続いた9月、首都圏では内外の演奏家による名演が目白押しとなった。残暑に負けない〝熱いステージ〟の中からクラシックナビの選者の皆さんはどの公演をピカイチに選んだのか。そして11月のイチオシは……。
先月のピカイチ
◆◆24年9月◆◆ 東条碩夫(音楽評論家)選
〈東京・春・音楽祭 リッカルド・ムーティ イタリア・オペラ・アカデミーin東京vol.4〉
9月16日(月・祝)Bunkamuraオーチャードホール
リッカルド・ムーティ(指揮)/イルダール・アブドラザコフ(アッティラ)/フランチェスコ・ランドルフィ(エツィオ)/アンナ・ピロッツィ(オダベッラ)/フランチェスコ・メーリ(フォレスト)他/東京春祭オーケストラ/東京オペラシンガーズ
ヴェルディ:歌劇「アッティラ」 ※演奏会形式
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〈河村尚子 ピアノ・リサイタル デビュー20周年特別プログラム〉
9月30日(月)サントリーホール
J・S・バッハ(ブゾーニ編):シャコンヌ/岸野末利加:「単彩の庭 Ⅸ」(河村尚子委嘱作品)/プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番「戦争ソナタ」/ショパン:即興曲第3番/同:ピアノ・ソナタ第3番
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~不動の貫禄ムーティ、深みを増した河村尚子~
ムーティ指揮の「アッティラ」は予想通りのピカイチ。このオペラをこれほど面白く聴かせてくれる指揮者は彼だけかもしれない。チョン・ミョンフン指揮の「マクベス」も予想通り、これに伍(ご)する快演だったが、しかしここでは趣向を変え、成長著しい河村尚子のリサイタルを挙げよう。決め手はショパンの第3ソナタ。その第3楽章中間部で繰り返される下行音と揺れ動く和声の甘美で情感豊かな陶酔。この人は凄いピアニストになった。
来月のイチオシ
◆◆11月◆◆ 東条碩夫(音楽評論家)選
〈バイエルン放送交響楽団 日本公演〉
11月27日(水)サントリーホール
サイモン・ラトル(指揮)
リゲティ:アトモスフェール/ワーグナー:「ローエングリン」第1幕への前奏曲/ ウェーベルン:6つの小品/ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」より前奏曲と「愛の死」/ブルックナー:交響曲第9番(コールス校訂版)
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〈新国立劇場オペラ ロッシーニ:「ウィリアム・テル」新制作〉
11月20日(水)、23日(土)、26日(火)、28日(木)、30日(土)新国立劇場オペラパレス
大野和士(指揮)/ヤニス・コッコス(演出・美術・衣裳)/ゲジム・ミシュケタ(ウィリアム・テル)/妻屋秀和(ジェスレル)/アルノルド・メルクタール(ルネ・バルベラ)他/新国立劇場合唱団/東京フィルハーモニー交響楽団
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~注目のコンビ初来日、新国立劇場の挑戦~
11月はネルソンス指揮のウィーン・フィル、ソヒエフ指揮のミュンヘン・フィルも来日するが、まずはバイエルン放送響と、昨秋からその新しいシェフとなったサイモン・ラトルとの初顔合わせ来日に注目しよう。国内制作からは大野和士芸術監督率いる新国立劇場が挑むロッシーニ最後のグランドオペラ、日本初の原語(フランス語)による舞台上演「ウィリアム・テル(ギョーム・テル)」を挙げる。これはめったに観られない超大作だ。
先月のピカイチ
◆◆24年9月◆◆ 柴田克彦(音楽ライター)選
〈東京・春・音楽祭 リッカルド・ムーティ イタリア・オペラ・アカデミーin東京vol.4〉
9月14日(土)東京音楽大学100周年記念ホール
リッカルド・ムーティ(指揮)/イルダール・アブドラザコフ(アッティラ)/フランチェスコ・ランドルフィ(エツィオ)/アンナ・ピロッツィ(オダベッラ)/フランチェスコ・メーリ(フォレスト)他/東京春祭オーケストラ/東京オペラシンガーズ
ヴェルディ:歌劇「アッティラ」 ※演奏会形式
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〈ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 日本公演〉
9月11日(水)サントリーホール
ロビン・ティチアーティ(指揮)/辻井伸行(ピアノ)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」/マーラー:交響曲第5番
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~稀有な生演奏を存分に味わったムーティの「アッティラ」~
ムーティの「アッティラ」は圧倒的な凄演。ドラマティックなソリスト陣と、アカデミーを経て完成度を高めた迫真的なオーケストラ&合唱が渾然一体となった、濃密な音の渦が終始会場を包み、生演奏が稀なオペラの醍醐味を存分に満喫させた。次点は、新鮮かつ緊密なマーラーの5番を聴かせたロンドン・フィルにしたが、パッパーノ&ロンドン響やチョン・ミョンフン&東京フィルの「マクベス」も、別の月ならピカイチ級の快演だった。
来月のイチオシ
◆◆11月◆◆ 柴田克彦(音楽ライター)選
〈バイエルン放送交響楽団 日本公演〉
11月26日(火)、27日(水)サントリーホール、他
サイモン・ラトル(指揮)/チョ・ソンジン(11/26ピアノ)
26日)ブラームス:ピアノ協奏曲第2番、交響曲第2番
27日)リゲティ:アトモスフェール/ワーグナー:「ローエングリン」第1幕への前奏曲/ ウェーベルン:6つの小品/ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」より前奏曲と「愛の死」/ブルックナー:交響曲第9番(コールス校訂版)
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〈ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団 日本公演〉
11月7日(木)、8日(金)サントリーホール
トゥガン・ソヒエフ(指揮)/小林愛実(11/7ピアノ)
7日)チャイコフスキー:「エフゲニー・オネーギン」からポロネーズ/ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲/リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」
8日)ブルックナー:交響曲第8番(ノーヴァク版/1890年稿)
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~ドイツ2つのオーケストラ、ブルックナー対決も聴きもの~
国内団体のオペラやウィーン・フィル等々、他にも注目公演は多いが、ここはあえてドイツの2つのオケを推したい。共に指揮者とのコンビが興味津々。ラトルがベルリン・フィル、ロンドン響に続くポストでいかなる音楽を奏でるか?(別日のマーラー7番も要注目) 好漢ソヒエフと南独の名門の相性やいかに? いずれも抜群の機能性を誇る楽団だけに、ハイレベルの名演が期待される。むろん記念イヤーのブルックナー対決も聴きもの。
先月のピカイチ
◆◆24年9月◆◆ 池田卓夫(音楽ジャーナリスト)選
〈東京・春・音楽祭 リッカルド・ムーティ イタリア・オペラ・アカデミーin東京vol.4〉
9月14日(土)東京音楽大学100周年記念ホール
リッカルド・ムーティ(指揮)/イルダール・アブドラザコフ(アッティラ)/フランチェスコ・ランドルフィ(エツィオ)/アンナ・ピロッツィ(オダベッラ)/フランチェスコ・メーリ(フォレスト)他/東京春祭オーケストラ/東京オペラシンガーズ
ヴェルディ:歌劇「アッティラ」 ※演奏会形式
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〈ロンドン交響楽団 日本公演〉
9月27日(金)サントリーホール
アントニオ・パッパーノ(指揮)/ユジャ・ワン(ピアノ)
シマノフスキ:演奏会用序曲/ショパン:ピアノ協奏曲第2番/マーラー:交響曲第1番「巨人」
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~魂の音楽「アッティラ」 恐るべき高水準の名演~
ムーティが東京春祭オーケストラと展開するヴェルディ歌劇のシリーズ。今年は春の「アイーダ」に加え秋の「アッティラ」があった。マエストロは後者をイタリア独立運動(リソルジメント)に深く結びついた「魂の音楽」として偏愛、過去最高レベルの歌手を集め、東京春祭オケを徹底的に鍛えて恐るべき名演を成し遂げた。パッパーノとロンドン響のマーラー「巨人」には、極上のシャンパンを思わせる味わいがあった。
来月のイチオシ
◆◆11月◆◆ 池田卓夫(音楽ジャーナリスト)選
〈バイエルン放送交響楽団 日本公演〉
11月27日(水)サントリーホール
サイモン・ラトル(指揮)
リゲティ:アトモスフェール/ワーグナー:「ローエングリン」第1幕への前奏曲/ ウェーベルン:6つの小品/ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」より前奏曲と「愛の死」/ブルックナー:交響曲第9番(コールス校訂版)
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〈ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団 日本公演〉
11月8日(金)サントリーホール
トゥガン・ソヒエフ(指揮)
ブルックナー:交響曲第8番(ノーヴァク版/1890年稿)
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~ミュンヘン2大オケの「ブルックナー対決」~
ドイツ南部のバイエルン州はオーストリアに隣接、ほぼ一体の文化圏にある。州都ミュンヘンでは1960年代以降に限ってもバイエルン放送響はヨッフムとクーベリック、ミュンヘン・フィルはケンペとチェリビダッケの指揮でブルックナーの名演奏を競ってきた。作曲家生誕200年の今秋、東京でそのミュンヘン2大オケの「ブルックナー対決」が奇しくも実現するのは実に興味深い。
先月のピカイチ
◆◆24年9月◆◆ 毬沙琳(音楽ジャーナリスト)選
〈東京・春・音楽祭 リッカルド・ムーティ イタリア・オペラ・アカデミーin東京vol.4〉
9月16日(月・祝)Bunkamuraオーチャードホール
リッカルド・ムーティ(指揮)/イルダール・アブドラザコフ(アッティラ)/フランチェスコ・ランドルフィ(エツィオ)/アンナ・ピロッツィ(オダベッラ)/フランチェスコ・メーリ(フォレスト)他/東京春祭オーケストラ/東京オペラシンガーズ
ヴェルディ:歌劇「アッティラ」 ※演奏会形式
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〈NHK交響楽団 第2016回定期公演Aプログラム〉
9月14日(土)NHKホール
ファビオ・ルイージ(指揮)
ブルックナー:交響曲第8番(初稿/1887年)
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~日本の若手演奏家を育てるムーティの偉業「アッティラ」~
「アッティラ」は2019年からムーティが、日本の若手演奏家たちにヴェルディ・オペラの神髄を伝えるために蒔き続けた種とその成果を余すところなく伝えてくれた。聴衆もムーティの解説会やリハーサルから共に学び、世界に誇る管弦楽と歌手たちの響宴をより深く堪能できた。ルイージが振ったブルックナー第8番の初稿版は、馴染み深い改訂稿に至るまでの大作曲家の思考に触れる貴重な機会、完成度の高い演奏で聴くことができた。
来月のイチオシ
◆◆11月◆◆ 毬沙琳(音楽ジャーナリスト)選
〈新国立劇場オペラ ロッシーニ:「ウィリアム・テル」新制作〉
11月20日(水)、23日(土)、26日(火)、28日(木)、30日(土)新国立劇場オペラパレス
大野和士(指揮)/ヤニス・コッコス(演出・美術・衣裳)/ゲジム・ミシュケタ(ウィリアム・テル)/妻屋秀和(ジェスレル)/アルノルド・メルクタール(ルネ・バルベラ)他/新国立劇場合唱団/東京フィルハーモニー交響楽団
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〈フェスティヴァル・ランタンポレル〜時代を超える音楽〜〉
11月27日(水)〜12月1日(日)東京文化会館 小ホール
レ・ヴォルク弦楽三重奏団/上野由惠(フルート)/阪田知樹(ピアノ)/務川慧悟(同)/今井慎太郎(エレクトロニクス)/フィリップ・マヌリ(サウンド・ミキシング)/東京文化会館チェンバーオーケストラ・メンバー、他
27日)レ・ヴォルク弦楽三重奏団et上野由恵 〜ベートーヴェン&マヌリ〜
28日)阪田知樹ピアノ・リサイタル〜ベートーヴェン&マヌリ〜
30日)務川慧悟ピアノ・リサイタル〜シューベルト&ラッヘンマン〜、他
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~名匠コックスが手がけるロッシーニ最後のオペラ「ウィリアム・テル」~
新国立劇場の「ウィリアム・テル」、原語(仏語)での舞台上演は日本初で、当劇場芸術監督の大野和士がタクトを振る。演出は21年「夜鳴きうぐいす/イオランタ」で秀逸なメルヘンの舞台を創ったヤニス・コックス、今回も想像性に富んだ舞台になるだろう。
東京文化会館の音楽監督 野平一郎が手がける「ランタンポレル」は、タイトルのとおり時代を特定せず、現代と古典をクロスオーバーしながら音楽の視座を広げてくれる好企画だ。
先月のピカイチ
◆◆24年9月◆◆ 宮嶋 極(音楽ジャーナリスト)
〈東京・春・音楽祭 リッカルド・ムーティ イタリア・オペラ・アカデミーin東京vol.4〉
9月14日(土)東京音楽大学100周年記念ホール
リッカルド・ムーティ(指揮)/イルダール・アブドラザコフ(アッティラ)/フランチェスコ・ランドルフィ(エツィオ)/アンナ・ピロッツィ(オダベッラ)/フランチェスコ・メーリ(フォレスト)他/東京春祭オーケストラ/東京オペラシンガーズ
ヴェルディ:歌劇「アッティラ」 ※演奏会形式
次点
〈東京フィルハーモニー交響楽団 第1005回サントリー定期シリーズ〉
9月17日(火)サントリーホール
チョン・ミョンフン(指揮)/セバスティアン・カターナ(マクベス)/ヴィットリア・イェオ(マクベス夫人)、アルベルト・ペーゼンドルファー(バンクォー)、ステファノ・セッコ(マクダフ)他/新国立劇場合唱団(合唱指揮=冨平恭平)/東京フィルハーモニー交響楽団
ヴェルディ:歌劇「マクベス」※演奏会形式
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~歌とオケが混然一体となった圧巻の「アッティラ」~
ムーティ指揮「アッティラ」は若い音楽家を指導するアカデミーの全過程を終えての公演だったことでオケ、合唱の練度はマックスに達していた。そこに世界的歌手を迎え、ムーティの棒の下、歌とオケが混然一体となった圧巻の音楽空間が創出された。(詳細はムーティのタクトに応える圧巻のステージイタリア・オペラ・アカデミー in 東京 vol.4 リッカルド・ムーティ指揮「アッティラ」 | CLASSICNAVI)次点はチョン&東フィルの「マクベス」。スピード感あふれる音楽運びと息つく暇がないほどの緊張感が際立つ快演であった。
来月のイチオシ
◆◆11月◆◆ 宮嶋 極(音楽ジャーナリスト)
〈ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 日本公演〉
11月12日(火)、13日(水)、16日(土)、17日(日)サントリーホール【=販売予定枚数終了】 ※他に川崎公演、浜松公演等開催
アンドリス・ネルソンス(指揮)/五嶋みどり(11/12 ヴァイオリン)/イェフィム・ブロンフマン(11/13,17 ピアノ)
12日)プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番/マーラー:交響曲第5番
13、17日)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番/R・シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」
16日)ムソルグスキー(ショスタコーヴィチ編):歌劇「ホヴァンシチナ」第1幕への前奏曲〝モスクワ河の夜明け〟/ショスタコーヴィチ:交響曲第9番/ドヴォルザーク:交響曲第7番
次点
〈バイエルン放送交響楽団 日本公演〉
11月26日(火)、27日(水)サントリーホール/28日(木)NHKホール
サイモン・ラトル(指揮)/チョ・ソンジン(11/26ピアノ)
26日)ブラームス:ピアノ協奏曲第2番、交響曲第2番
27日)リゲティ:アトモスフェール/ワーグナー:「ローエングリン」第1幕への前奏曲/ ウェーベルン:6つの小品/ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」より前奏曲と「愛の死」/ブルックナー:交響曲第9番(コールス校訂版)
28日)バートウィッスル:サイモンへの贈り物2018/マーラー:交響曲第7番「夜の歌」
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~ウィーン・フィル、五嶋みどりとの共演にも期待~
ウィーン・フィルの東京定期、今年の指揮者はネルソンス。マーラー、R・シュトラウスなど多彩な演目で、同オケの魅力を存分に堪能することができそう。五嶋みどりとウィーン・フィルが日本で共演するのは初めてでこちらも興味深い。次点はラトルが新たな手兵、バイエルン放送響を率いての日本公演。現地の報道やSNSを見ると両者の相性は抜群とのこと。独墺プログラムでラトルの円熟ぶりを体験できそうだ。