精妙な音楽、高い完成度 ウルバンスキ&都響の初共演……25年5月

ウルバンスキの緻密な音楽づくりが映えた都響との初共演 提供:東京都交響楽団 (C)堀田力丸
ウルバンスキの緻密な音楽づくりが映えた都響との初共演 提供:東京都交響楽団 (C)堀田力丸

欧米流にいえば24/25シーズンもいよいよクライマックスを迎えます。日本全国で連日、内外のオーケストラやアーティストが名演、熱演を繰り広げています。今月の「先月のピカイチ、来月のイチオシ」は5月に開催されたステージからピカイチを、7月に予定されている公演からイチオシを選者の皆さんに紹介していただきました。

先月のピカイチ

◆◆5月◆◆ 東条碩夫(音楽評論家)選

〈ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団 名曲全集第207回〉

5月17日(土)ミューザ川崎シンフォニーホール

下野竜也(指揮)/東京交響楽団

スメタナ:連作交響詩「わが祖国」

チェコの伝説や聖地等で構成された「我が祖国」を奔流のごとく描いた下野&東響 (C)池上直哉
チェコの伝説や聖地等で構成された「我が祖国」を奔流のごとく描いた下野&東響 (C)池上直哉

次点

〈新国立劇場 ロッシーニ:「セビリャの理髪師」再演〉

5月28日(水)新国立劇場オペラパレス

コッラード・ロヴァーリス(指揮)/ヨーゼフ・E・ケップリンガー(演出)/上原真希(再演演出)/ローレンス・ブラウンリー(アルマヴィーヴァ伯爵)/脇園彩(ロジーナ)/ロベルト・デ・カンディア(フィガロ)/ジュリオ・マストロトータロ(バルトロ)/妻屋秀和(ドン・バジリオ)他/新国立劇場合唱団/東京フィルハーモニー交響楽団

コメント

~下野&東響の怒涛の勢いを持った「わが祖国」~

下野竜也指揮の「わが祖国」はこれまでにも何度か聴いたことがあるが、今回の演奏が最も流れがよい。あまり標題音楽的な面にはこだわらない解釈ながら、怒涛の勢いを持った構築は好感を呼ぶ。東響も見事だった。またケップリンガー演出のプロダクションによる「セビリャの理髪師」は今回が6度目の上演だが、脇園彩のロジーナが圧倒的に素晴らしく、その他の歌手たちもロヴァーリスの快速テンポを鮮やかにこなして快唱の舞台。

来月のイチオシ

◆◆7月◆◆ 東条碩夫(音楽評論家)選

〈東京交響楽団 川崎定期演奏会第101回/第732回定期演奏会〉

7月19日(土)ミューザ川崎シンフォニーホール/21日(月・祝)サントリーホール

ジョナサン・ノット(指揮)/ガリーナ・チェプラコワ(ソプラノ)/ロバート・ルイス(テノール)/マティアス・ヴィンクラー(バリトン)/東響コーラス/東京少年少女合唱隊

ブリテン:戦争レクイエム

音楽監督として緊密な関係を築いたノット&東響もついにラスト・シーズンへ(C)藤本史昭/ミューザ川崎シンフォニーホール
音楽監督として緊密な関係を築いたノット&東響もついにラスト・シーズンへ(C)藤本史昭/ミューザ川崎シンフォニーホール

次点

〈東京二期会オペラ劇場 チャイコフスキー:「イオランタ」「くるみ割り人形」新制作〉

7月18日(金)~21日(月・祝)東京文化会館 大ホール

マキシム・パスカル(指揮)/ロッテ・デ・ベア(演出)/梶田真未、川越未晴(イオランタ)/狩野賢一、北川辰彦(ルネ王)他/東京シティ・バレエ団/東京フィルハーモニー交響楽団

チャイコフスキー:オペラ「イオランタ」+バレエ「くるみ割り人形」

コメント

~任期満了を前にノット&東響が挑む「戦争レクイエム」~

第2次世界大戦終結80年の記念に相応しい「戦争レクイエム」。東京響音楽監督任期満了間近のノットが、故国・英国の作曲家ブリテンの大曲を聴かせてくれる。一方、「イオランタ」と「くるみ割り人形」は、オペラとバレエの2作をダブルビルで上演するのではなく、ウィーン・フォルクスオーパーのインテンダントであるロッテ・デ・ベアの演出により、両者を完全に合体させて構成するという面白い企画。さて、どんな舞台になるか?

先月のピカイチ

◆◆5月◆◆ 柴田克彦(音楽ライター)選

〈東京都交響楽団 第1021回定期演奏会Bシリーズ〉

5月16日(金)サントリーホール

クシシュトフ・ウルバンスキ(指揮)/アンナ・ツィブレヴァ(ピアノ)

ペンデレツキ:広島の犠牲者に捧げる哀歌/ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第2番/同:交響曲第5番

次点

〈トーマス・ヘル プロジェクト2025 Ⅰリゲティ&バルトーク〉

5月26日(月)TOPPANホール

トーマス・ヘル(ピアノ)/山根一仁(ヴァイオリン)/谷口知聡(ピアノ)/竹原美歌(パーカッション)/ルードヴィッグ・ニルソン(同)

リゲティ:ムジカ・リチェルカータ/バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ第2番/(同):2台ピアノと打楽器のためのソナタ

コメント

~ウルバンスキ&都響 再共演を望む~

ウルバンスキは都響を振って新鮮かつ引き締まったサウンドと音楽を創造した。まずは曲想が対照的なペンデレツキとショスタコーヴィチを、シリアスな緊張感を通底させながら描き分けた手腕に感心。ショスタコーヴィチの交響曲第5番は、固定概念を排した緻密な表現で、耳慣れた曲を清新に聴かせた点が素晴らしい。初共演でこの成果……再びの客演をぜひ望みたい。ヘルは的確なリードで生演奏の少ない作品の本質を見事に知らしめた。

来月のイチオシ

◆◆7月◆◆ 柴田克彦(音楽ライター)選

〈山田和樹指揮 バーミンガム市交響楽団 日本公演〉

7月1日(火)/2日(水)サントリーホール、他

山田和樹(指揮)/河村尚子(1日、ピアノ)/イム・ユンチャン(2日、同)

1日)ラヴェル:ラ・ヴァルス/ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番/チャイコフスキー:交響曲第5番

2日)ショスタコーヴィチ:祝典序曲/ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第4番/ムソルグスキー(ヘンリー・ウッド編):組曲「展覧会の絵」

ベルリン・フィル デビューも果たした山田和樹が、直後にバーミンガム市響を率いて来日 (C)Benjamin Ealovega
ベルリン・フィル デビューも果たした山田和樹が、直後にバーミンガム市響を率いて来日 (C)Benjamin Ealovega

次点

〈東京二期会オペラ劇場 チャイコフスキー:「イオランタ」「くるみ割り人形」新制作〉

7月18日(金)~21日(月・祝)東京文化会館 大ホール

マキシム・パスカル(指揮)/ロッテ・デ・ベア(演出)/梶田真未、川越未晴(イオランタ)/狩野賢一、北川辰彦(ルネ王)他/東京シティ・バレエ団/東京フィルハーモニー交響楽団

チャイコフスキー:オペラ「イオランタ」+バレエ「くるみ割り人形」

コメント

~〝世界のヤマカズ〟バーミンガム市響と来日~

着々と〝世界のヤマカズ〟へと向かう山田和樹が、出世コースでもある英国の名楽団といかなる音楽を作るか? シェフとして2年を経た今回は前回以上に興味深い。ヘンリー・ウッド編の「展覧会の絵」も大いに楽しみだ。二期会のチャイコフスキーは、同時に初演されたオペラとバレエを併せて生体験する貴重な機会。実際は両曲をミックスした独自の形での上演のようだが、晩年の同時期に書かれた2曲の感触を肌で確認できるのが嬉しい。

先月のピカイチ

◆◆5月◆◆ 池田卓夫(音楽ジャーナリスト)選

〈第30回宮崎国際音楽祭—「ブラームスの殿堂」(5/17)〉

5月17日(土)メディキット県民文化センター アイザックスターンホール(宮崎市)

チョン・ミョンフン(指揮)/三浦文彰(ヴァイオリン)/宮崎国際音楽祭管弦楽団

ブラームス:ヴァイオリン協奏曲、交響曲第2番

演奏後に抱擁を交わす新音楽監督 三浦文彰とチョン・ミョンフン (C)K. Miura
演奏後に抱擁を交わす新音楽監督 三浦文彰とチョン・ミョンフン (C)K. Miura

次点

〈アビゲイル・ヤング&フレンズ in Tokyo〉

5月20日(火)TOPPANホール

アビゲイル・ヤング(ヴァイオリン)/江原千絵(ヴァイオリン)/山本一輝(ヴィオラ)/植木昭雄(チェロ)/藤田めぐみ(ピアノ)/吉井瑞穂(オーボエ)

エルガー:ヴァイオリン・ソナタ/フィンジ:間奏曲/同:エレジー/エルガー:ピアノ五重奏曲

コメント

~若き三浦文彰へバトンが渡った宮崎国際音楽祭~

宮崎の音楽祭は第30回を機に音楽監督が徳永二男から三浦文彰へと一気に47歳若返り、音楽祭管弦楽団も20歳近い世代交代を実現。三浦の父で東京フィルのコンサートマスター、三浦章宏と長年の信頼関係にあるチョン・ミョンフンを指揮だけでなく室内楽のピアノにも招き、アイザック・スターンが創設した当時の原点に回帰した。中でも文彰独奏のヴァイオリン協奏曲と交響曲第2番とニ長調の2曲を並べたブラームス・プロは白熱の名演。

来月のイチオシ

◆◆7月◆◆ 池田卓夫(音楽ジャーナリスト)選

〈東京交響楽団 第732回定期演奏会〉

7月21日(月・祝)サントリーホール

ジョナサン・ノット(指揮)/ガリーナ・チェプラコワ(ソプラノ)/ロバート・ルイス(テノール)/マティアス・ヴィンクラー(バリトン)/東響コーラス/東京少年少女合唱隊

ブリテン:戦争レクイエム

次点

〈佐渡裕プロデュースオペラ ワーグナー:「さまよえるオランダ人」〉

7月19日(土)~21日(月・祝)、23日(水)、24日(木)、26日(土)、27日(日)兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール

佐渡裕(指揮)/ミヒャエル・テンメ(演出)/ヨーゼフ・ワーグナー、髙田智宏(オランダ人)/ルニ・ブラッタベルク、妻屋秀和(ダーラント)/シネイド・キャンベル=ウォレス、田崎尚美(ゼンタ)他/ひょうごプロデュースオペラ合唱団/兵庫芸術文化センター管弦楽団

コメント

~戦後80年の節目に刻むレクイエム~

現時点で日本のオーケストラの外国人シェフ「最長在任記録」保持者、ジョナサン・ノットと東響の最終シーズンは第二次世界大戦終結80周年の節目でもある。日本と英国も「敵」だったことを思うにつけ、「戦争レクイエム」への挑戦は意義深い。兵庫の「佐渡オペラ」は何故か国内で上演が相次ぐ「オランダ人」。かつて「魔弾の射手」を手がけたドイツ人演出家ミヒャエル・テンメを再び招く。筆者は外国人、日本人それぞれのキャストの初日を取材する予定。

先月のピカイチ

◆◆5月◆◆ 毬沙琳(音楽ジャーナリスト)選

〈東京都交響楽団 第1021回定期演奏会Bシリーズ〉

5月16日(金)サントリーホール

クシシュトフ・ウルバンスキ(指揮)/アンナ・ツィブレヴァ(ピアノ)

ペンデレツキ:広島の犠牲者に捧げる哀歌/ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第2番/同:交響曲第5番

次点

〈トーマス・ヘル プロジェクト2025〉

①5月26日(月) ②29日(木)TOPPANホール

①トーマス・ヘル(ピアノ)/山根一仁(ヴァイオリン)/谷口知聡(ピアノ)/竹原美歌(パーカッション)/ルードヴィッグ・ニルソン(同)

②トーマス・ヘル(ピアノ)/周防亮介(ヴァイオリン)/水野優也(チェロ)/竹原美歌(パーカッション)/ルードヴィッグ・ニルソン(同)/竹泉晴菜(同)

①リゲティ:ムジカ・リチェルカータ/バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ第2番/(同):2台ピアノと打楽器のためのソナタ

②ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番/J・S・バッハ:トッカータ ニ長調BWV912/ショスタコーヴィチ(デレヴィアンコ編/室内楽版):交響曲第15番

コメント

~思いが見事に具現化されたウルバンスキ×都響~

都響初登場のウルバンスキがショスタコーヴィチの交響曲5番に寄せたメッセージ(プログラム誌、HPで公開)が大変興味深く、思いが見事に具現化された演奏だった。その言葉に触れずとも、透徹した美と内に秘めた熱情がオーケストラ一人一人の音楽に結実し大きな感動へ導いたことに代わりはなかっただろう。トーマス・ヘルが2夜に渡り若手奏者と取り組んだ意欲的なプログラム、ヘルのピアノが放つ磁力の大きさを改めて再認識した。

来月のイチオシ

◆◆7月◆◆ 毬沙琳(音楽ジャーナリスト)選

〈山田和樹指揮 バーミンガム市交響楽団 日本公演〉

7月2日(水)サントリーホール、他

山田和樹(指揮)/イム・ユンチャン(ピアノ)

ショスタコーヴィチ:祝典序曲/ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第4番/ムソルグスキー(ヘンリー・ウッド編):組曲「展覧会の絵」

次点

〈東京二期会オペラ劇場 チャイコフスキー:「イオランタ」「くるみ割り人形」新制作〉

7月18日(金)~21日(月・祝)東京文化会館 大ホール

マキシム・パスカル(指揮)/ロッテ・デ・ベア(演出)/梶田真未、川越未晴(イオランタ)/狩野賢一、北川辰彦(ルネ王)他/東京シティ・バレエ団/東京フィルハーモニー交響楽団

チャイコフスキー:オペラ「イオランタ」+バレエ「くるみ割り人形」

コメント

~2年ぶりの来日、山田和樹×バーミンガム市響~

ベルリン・フィル定期演奏会デビューを果たしたばかりの山田和樹が、音楽監督を務めるバーミンガム市響と東京、京都他で2年ぶりのツアーを行う。中でもヘンリー・ウッド版の「展覧会の絵」は数ある編曲の中で元祖とも言われ、英国ゆかりの貴重な機会となる。バレエとオペラを融合する二期会の「イオランタ/くるみ割り人形」は、その違いを楽しみながら色彩感豊かな指揮者マキシム・パスカルが構築するメルヘンの世界に浸りたい。

先月のピカイチ

◆◆5月◆◆ 宮嶋 極(音楽ジャーナリスト)

〈別府アルゲリッチ音楽祭 ピノキオ支援コンサート室内楽公演〉

5月28日(水)東京オペラシティ コンサートホール

マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)/ミッシャ・マイスキー(チェロ)/川久保賜紀(ヴァイオリン)/川本嘉子(ヴィオラ・ヴァイオリン)/上野通明(チェロ)

J・S・バッハ:イギリス組曲第3番ガヴォットⅠ、Ⅱ(ミュゼット)/ラヴェル:水の戯れ/E・ドホナーニ:弦楽三重奏曲のためのセレナード抜粋/ハイドン:ピアノ三重奏曲第39番「ジプシー」/ブルッフ:コル・ニドライ/メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番、他

マイスキー(右)、川久保(左)ほか友人・名手らと情熱的に室内楽を紡いだアルゲリッチ (C)大窪道治
マイスキー(右)、川久保(左)ほか友人・名手らと情熱的に室内楽を紡いだアルゲリッチ (C)大窪道治

次点

〈新国立劇場 ロッシーニ:「セビリャの理髪師」再演〉

5月25日(日)新国立劇場オペラパレス

コッラード・ロヴァーリス(指揮)/ヨーゼフ・E・ケップリンガー(演出)/上原真希(再演演出)/ローレンス・ブラウンリー(アルマヴィーヴァ伯爵)/脇園彩(ロジーナ)/ロベルト・デ・カンディア(フィガロ)/ジュリオ・マストロトータロ(バルトロ)/妻屋秀和(ドン・バジリオ)他/新国立劇場合唱団/東京フィルハーモニー交響楽団

コメント

~アルゲリッチの室内楽 衰えぬ意欲と情熱~

アルゲリッチは公演の時点で82歳。テクニックはもちろん、音楽への情熱や意欲も衰えをまったくみせず、この日もバッハのイギリス組曲第3番など2曲を急きょ演目に追加したほど。マイスキーら共演者に目配りしながら情熱的にアンサンブルをリードする姿に心打たれた。川本嘉子のヴァイオリンの上手さにも驚かされた。新国の「セビリャ」はロヴァーリスの的確な音楽作りと実力歌手の巧みな歌唱と演技でロッシーニの〝あるべき姿〟に触れることができた。

来月のイチオシ

◆◆7月◆◆ 宮嶋 極(音楽ジャーナリスト)

〈ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ヴァルトビューネ河口湖2025〉

7月5日(土)、6日(日)河口湖ステラシアター ※完売

グスターヴォ・ドゥダメル(指揮)

カブリエラ・オルティス:カモシカ/デューク・エリトントン:「スリー・ブラック・キングス」より〝マーティ・ルーサー・キング〟/アルトゥーロ・マルケス:ダンソン第2番、第8番/レナード・バーンスタイン:「ウエスト・サイト・ストーリー」より〝シンフォニックダンス〟他

今回のベルリン・フィル来日を率いるドゥダメル (C)Danny Clinch for LA Phil ※河口湖、大阪、名古屋ともに完売
今回のベルリン・フィル来日を率いるドゥダメル (C)Danny Clinch for LA Phil ※河口湖、大阪、名古屋ともに完売

次点

〈フェスタ サマーミューザKAWASAKI2025 オープニングコンサート〉

7月26日(土)ミューザ川崎シンフォニーホール

ジョナサン・ノット(指揮)/東京交響楽団

ワーグナー:歌劇「ローエングリン」から 第1幕への前奏曲/ベートーヴェン:交響曲第8番/ワーグナー(マゼール編):「言葉のないリング」(「ニーベルングの指環」管弦楽抜粋版)

コメント

~ベルリン・フィルのヴァルトビューネを河口湖で~

ベルリン・フィル毎シーズンのラストを飾るヴァルトビューネ野外コンサートの海外公演は初。2020年に都内での開催が計画されていたがコロナ禍で中止に。ドゥダメルの指揮、バーンスタインなど米国音楽プロで熱気がほとばしる凄演(せいえん)が期待される。別演目で大阪(2日)、名古屋(3日)での公演も。次点は夏のオケの祭典フェスタ サマーミューザのオープニング。名演連発のノット&東響が斬新なワーグナーを聴かせてくれるに違いない。

連載記事 

新着記事 

SHARE :