東京二期会 「カヴァレリア・ルスティカーナ」「道化師」~際立つミキエレットの演出……26年2月

レオンカヴァッロの「道化師」より。作品の本質をあらわにしたミキエレットの演出 写真提供:公益財団法人東京二期会 撮影:寺司正彦
レオンカヴァッロの「道化師」より。作品の本質をあらわにしたミキエレットの演出 写真提供:公益財団法人東京二期会 撮影:寺司正彦

弥生3月、東京・春・音楽祭が始まるなど音楽界にも春が到来しました。今回の「先月のピカイチ、来月のイチオシ」は2月開催のステージからピカイチを、4月開催予定の公演からイチオシを選者の皆さんに紹介していただきます。

先月のピカイチ

◆◆2月◆◆ 東条碩夫(音楽評論家)選

〈都民音楽フェスティバル 東京二期会 「カヴァレリア・ルスティカーナ」「道化師」〉

2月12日(木)東京文化会館 大ホール

アンドレア・バッティストーニ(指揮)/ダミアーノ・ミキエレット(演出)/「カヴァレリア…」=岡田昌子(サントゥッツァ)、小泉詠子(ローラ)、前川健生(トゥリッドゥ)、今井俊輔(アルフィオ)他/「道化師」=樋口達哉(カニオ)、イ・スンジェ(ネッダ)、今井俊輔(トニオ)他/二期会合唱団/NHK東京児童合唱団/東京フィルハーモニー交響楽団

マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」/レオンカヴァッロ:歌劇「道化師」

次点 同率2公演

〈国際音楽祭NIPPON 2026サッシャ・ゲッツェル指揮フェスティヴァル・オーケストラ〉

2月11日(水・祝)横浜みなとみらいホール 大ホール

諏訪内晶子(ヴァイオリン)/サッシャ・ゲッツェル(指揮)/国際音楽祭NIPPON 2026フェスティヴァル・オーケストラ

ハイドン:交響曲第39番/同:ヴァイオリン協奏曲第3番「メルク協奏曲」/ペルト:フラトレス/モーツァルト:交響曲第40番

〈Bunkamura Produce 2026 鈴木優人指揮BCJ「フィガロの結婚」〉

2月23日(月・祝)めぐろパーシモンホール 大ホール

鈴木優人(指揮)/飯塚励生(演出)/大西宇宙(フィガロ)/ジュディト・ファー(スザンナ)/ダニエル・グートマン(アルマヴィーヴァ伯爵)/森麻季(伯爵夫人)/オリヴィア・フェアミューレン(ケルビーノ)他/バッハ・コレギウム・ジャパン

モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」

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~ピカイチ級の公演3選~

舞台上演オペラを二つ。「カヴァ&パリアッチ」のダブル・ビルは才人ミキエレットの微細な演出を評価してピカイチとする。「フィガロ」の飯塚演出も細部の仕上げの良さではこれに劣らず、鈴木優人とBCJの演奏の豊麗さを加えれば同率ピカイチにしてもいいほどだった。いや、諏訪内晶子渾身の企画たる音楽祭、特にこの日の彼女のソロとゲッツェルの指揮と、考え抜かれたプログラミングの構成の良さを考慮すれば、これもピカイチに相応しかった。

来月のイチオシ

◆◆4月◆◆ 東条碩夫(音楽評論家)選

〈東京春祭ワーグナー・シリーズvol.17 ワーグナー「さまよえるオランダ人」〉

4月5日(日)、7日(火)東京文化会館 大ホール

アレクサンダー・ソディ(指揮)/タレク・ナズミ(ダーラント)/カミラ・ニールンド(ゼンタ)/デイヴィッド・バット・フィリップ(エリック)/ミヒャエル・クプファー=ラデツキー(オランダ人)他/東京オペラシンガーズ/NHK交響楽団

ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」(演奏会形式)

指揮者のアレクサンダー・ソディほか、「さまよえるオランダ人」のキャスト陣
指揮者のアレクサンダー・ソディほか、「さまよえるオランダ人」のキャスト陣

次点

〈東京春祭 合唱の芸術シリーズ vol.14ハイドン「四季」〉

4月12日(日)東京文化会館 大ホール

イアン・ペイジ(指揮)/タレク・ナズミ(シモン)/クリスティーナ・ランツハーマー(ハンネ)/マウロ・ペーター(ルーカス)/東京オペラシンガーズ/東京都交響楽団

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~指揮の妙、選曲の妙~

「東京春祭」のワーグナー・シリーズはやはり不動の人気だ。今回の「オランダ人」はヤノフスキでなく俊英ソディが指揮するが、彼はすでに読響、都響、SKOなどで勢いのいい指揮を聴かせている人だから、期待できよう。ハイドンの「四季」はいい曲なのに日本ではめったに聴く機会がない。今回ボルトンに替わって指揮するペイジはモーツァルトに定評があり、CDも少なからず出している人なので、面白いハイドンが聴けるかもしれない。

先月のピカイチ

◆◆2月◆◆ 柴田克彦(音楽ライター)選

〈NHK交響楽団 第2057回定期公演Aプログラム〉

2月7日(土)NHKホール

フィリップ・ジョルダン(指揮)/タマラ・ウィルソン(ソプラノ)

シューマン:交響曲第3番「ライン」/ワーグナー:楽劇「神々のたそがれ」から「ジークフリートのラインへの旅」「ジークフリートの葬送行進曲」「ブリュンヒルデの自己犠牲」

オペラ指揮者ジョルダンの矜持が光ったN響のAプログラム 写真提供:NHK交響楽団
オペラ指揮者ジョルダンの矜持が光ったN響のAプログラム 写真提供:NHK交響楽団

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〈東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 50周年記念特別演奏会〉

2月11日(水・祝)サントリーホール

高関健(指揮)

マーラー:交響曲第6番「悲劇的」

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~指揮者の個性が光る巧演~

断然の「ピカイチ」というよりも同格の好演を2つ。N響は、ジョルダンの〝オペラ指揮者〟らしい語り口の巧さが光り、中でもツボを押さえたワーグナーは充実度が高かった。「神々のたそがれ」中の名曲のごく自然な繋ぎ方にも感服。シティ・フィルの公演では、高関ならではの深いスコアの読みで精緻かつ見通しの良い「悲劇的」が表出された。このほかバッティストーニの指揮と洒落た演出が印象的だった二期会のダブル・ビルにも一票。

来月のイチオシ

◆◆4月◆◆ 柴田克彦(音楽ライター)選

〈東京春祭ワーグナー・シリーズvol.17 ワーグナー「さまよえるオランダ人」〉

4月5日(日)、7日(火)東京文化会館 大ホール

アレクサンダー・ソディ(指揮)/タレク・ナズミ(ダーラント)/カミラ・ニールンド(ゼンタ)/デイヴィッド・バット・フィリップ(エリック)/ミヒャエル・クプファー=ラデツキー(オランダ人)他/東京オペラシンガーズ/NHK交響楽団

ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」(演奏会形式)

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〈東京春祭 合唱の芸術シリーズ vol.14ハイドン「四季」〉

4月12日(日)東京文化会館 大ホール

イアン・ペイジ(指揮)/タレク・ナズミ(シモン)/クリスティーナ・ランツハーマー(ハンネ)/マウロ・ペーター(ルーカス)/東京オペラシンガーズ/東京都交響楽団

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~傑作に迫る春の祭典~

在京オケの定期にも興味深い公演が多い中、ここでは「東京・春・音楽祭」から期待値の高い演目を2つ。「さまよえるオランダ人」は、N響の機動力やパワーと毎年のワーグナー上演で培われた語法を、演奏会形式でじっくり堪能できるのが嬉しい。「四季」はハイドン晩年の傑作ながら、生演奏の機会がさほど多くないので、今回はその真価を知る貴重な機会となる。また音楽を活性化させるアイヴァー・ボルトン&読響の公演も楽しみだ。

先月のピカイチ

◆◆2月◆◆ 池田卓夫(音楽ジャーナリスト)選

〈オーケストラ・アンサンブル金沢 特別定期公演 Vol.4〉

2月20日(金)、21日(土)石川県立音楽堂邦楽ホール

北村朋幹(ピアノ・指揮)

シューマン:序奏とアレグロ・アパッショナート/ガルデッラ:マードレ(母)-ピアノとオーケストラのための(日本初演)/ブラームス:ピアノ協奏曲第2番

才気溢れる北村朋幹の弾き振りに応えたオーケストラ・アンサンブル金沢
才気溢れる北村朋幹の弾き振りに応えたオーケストラ・アンサンブル金沢

次点 同率2公演

〈大阪交響楽団 第286回定期 オペラ・演奏会形式シリーズ Vol.4「耳なし芳一」〉

2月22日(日)ザ・シンフォニーホール(大阪)

柴田真郁(指揮)/渡辺康(芳一)/片桐直樹(和尚)/青山貴(寺男・与作)/中島郁子(与作の妻・おふく)/伊藤貴之、福原寿美枝、東山桃子(平家の亡霊)他/大阪響コーラス

池辺晋一郎:オペラ「耳なし芳一」(演奏会形式)

〈都民音楽フェスティバル 東京二期会 「カヴァレリア・ルスティカーナ」「道化師」〉

2月12日(木)東京文化会館 大ホール

アンドレア・バッティストーニ(指揮)/ダミアーノ・ミキエレット(演出)/「カヴァレリア…」=岡田昌子(サントゥッツァ)、小泉詠子(ローラ)、前川健生(トゥリッドゥ)、今井俊輔(アルフィオ)他/「道化師」=樋口達哉(カニオ)、イ・スンジェ(ネッダ)、今井俊輔(トニオ)他/二期会合唱団/NHK東京児童合唱団/東京フィルハーモニー交響楽団

マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」/レオンカヴァッロ:歌劇「道化師」

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~北村朋幹の目覚ましい充実ぶり~

「速リポ|オーケストラ・アンサンブル金沢 特別定期公演 Vol.4 指揮・ピアノ 北村朋幹」でも詳述したが、近年の北村朋幹の充実は目覚ましい。ガルデッラ「マードレ」の日本初演を軸に全3曲を弾き振り。ピアノ協奏曲の歴史に与えたシューマンの意義を明らかにした。創立者の岩城宏之以来、同時代音楽の演奏に力を入れるアンサンブル金沢の協力態勢も素晴らしかった。大阪では渡辺康が新時代の「耳なし芳一」像を作った。二期会のヴェリズモ二本立てはミキエレットの才気に富む演出とバッティストーニの鮮やかな指揮が噛み合い、歌手も健闘した。

来月のイチオシ

◆◆4月◆◆ 池田卓夫(音楽ジャーナリスト)選

〈東京春祭ワーグナー・シリーズvol.17 ワーグナー「さまよえるオランダ人」〉

4月5日(日)、7日(火)東京文化会館 大ホール

アレクサンダー・ソディ(指揮)/タレク・ナズミ(ダーラント)/カミラ・ニールンド(ゼンタ)/デイヴィッド・バット・フィリップ(エリック)/ミヒャエル・クプファー=ラデツキー(オランダ人)他/東京オペラシンガーズ/NHK交響楽団

ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」(演奏会形式)

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〈アンドラーシュ・シフ ピアノ・リサイタル〉

4月1日(水)サントリーホール

J・S・バッハ:フーガの技法

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~東京春祭ワーグナー・シリーズ 世代交代の行方を占う~

東京・春・音楽祭のワーグナー演奏会形式上演シリーズは指揮者が世代交代。英国の俊英ソディがNHK交響楽団とどのような音楽をつくり、名歌手たちの至芸を引き出すかに注目したい。今年のシフは、いつもの語りを交え自由に弾くAプログラムだけでなく、J・S・バッハのミステリアスな未完の大作「フーガの技法」を弾くBプログラムを携えてやってくる。東京のBプログラム会場は、珍しくサントリーホールだ。

先月のピカイチ

◆◆2月◆◆ 毬沙琳(音楽ジャーナリスト)選

〈都民音楽フェスティバル 東京二期会 「カヴァレリア・ルスティカーナ」「道化師」〉

2月12日(木)東京文化会館 大ホール

アンドレア・バッティストーニ(指揮)/ダミアーノ・ミキエレット(演出)/「カヴァレリア…」=岡田昌子(サントゥッツァ)、小泉詠子(ローラ)、前川健生(トゥリッドゥ)、今井俊輔(アルフィオ)他/「道化師」=樋口達哉(カニオ)、イ・スンジェ(ネッダ)、今井俊輔(トニオ)他/二期会合唱団/NHK東京児童合唱団/東京フィルハーモニー交響楽団

マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」/レオンカヴァッロ:歌劇「道化師」

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〈ティル・フェルナー mit Trio Rizzle&郷古廉〉

2月9日(月)TOPPANホール

ティル・フェルナー(ピアノ)/郷古廉(ヴァイオリン)/Trio Rizzle

シューベルト:ヴァイオリンとピアノのためのソナタD408(フェルナー・郷古)/マルティヌー:弦楽三重奏曲第1番(Trio Rizzle)/ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲

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~映像を見るように鮮やかなミキエレット演出~

ミキエレット演出の二期会オペラは、ダブル・ビルの演目で登場人物が行き交い、劇中劇の道化師のポスターが鍵となる幾つもの場面で、歌手の背後から客席を射抜くような効果をあげ、映像を見ているような鮮やかさ。更にバッティストーニの劇的な音楽、2役を演じ分けた今井俊輔など圧巻の名舞台。
ティル・フェルナー、郷古廉、Trio Rizzleによる中欧3人の作曲家の室内楽は、作品の個性を明瞭に描いた極上の企画だった。

来月のイチオシ

◆◆4月◆◆ 毬沙琳(音楽ジャーナリスト)選

〈リッカルド・ムーティ指揮 オペラ「ドン・ジョヴァンニ」〉

4月26日(日)、29日(水・祝)、5月1日(金)東京文化会館 大ホール

リッカルド・ムーティ(指揮)/キアラ・ムーティ(演出)/ルカ・ミケレッティ(ドン・ジョヴァンニ)/マリア・グラツィア・スキアーヴォ(ドンナ・アンナ)/マリアンジェラ・シチリア(ドンナ・エルヴィーラ)/ジョヴァンニ・サラ(ドン・オッターヴィオ)他/東京オペラシンガーズ/東京春祭オーケストラ

モーツァルト:オペラ「ドン・ジョヴァンニ」

昨今若手の育成に力を入れるムーティがフル演出の「ドン・ジョヴァンニ」で指揮台に立つ (C)池上直哉
昨今若手の育成に力を入れるムーティがフル演出の「ドン・ジョヴァンニ」で指揮台に立つ (C)池上直哉

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〈東京春祭ワーグナー・シリーズvol.17 ワーグナー「さまよえるオランダ人」〉

4月5日(日)、7日(火)東京文化会館 大ホール

アレクサンダー・ソディ(指揮)/タレク・ナズミ(ダーラント)/カミラ・ニールンド(ゼンタ)/デイヴィッド・バット・フィリップ(エリック)/ミヒャエル・クプファー=ラデツキー(オランダ人)他/東京オペラシンガーズ/NHK交響楽団

ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」(演奏会形式)

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~巨匠ムーティと東京春祭オケがピットで奏でる「ドン・ジョヴァンニ」~

巨匠ムーティが「ドン・ジョヴァンニ」の舞台上演を指揮する。オケピットでの指揮も貴重な機会だが、ムーティが求める音を体現し絶大なる信頼を寄せる東京春祭オーケストラ、題名役のルカ・ミケレッティなど聴きどころ満載だ。
東京春祭恒例のワーグナー・シリーズには俊英アレクサンダー・ソディが登場。カミラ・ニールンド、昨年グルネマンツが素晴らしかったタレク・ナズミをはじめ世界的なワーグナー歌手の響宴も聴き逃せない。

先月のピカイチ

◆◆2月◆◆ 宮嶋 極(音楽ジャーナリスト)

〈インバル90歳記念 都響スペシャル〉

2月16日(月)サントリーホール

エリアフ・インバル(指揮)/ファン・スミ、エレノア・ライオンズ、隠岐彩夏(ソプラノ)/藤村実穂子、山下裕賀(メゾ・ソプラノ)/マグヌス・ヴィギリウス(テノール)/ビルガー・ラッデ(バリトン)/妻屋秀和(バス)/新国立劇場合唱団/東京少年少女合唱隊/東京都交響楽団

マーラー:交響曲第8番変「千人の交響曲」

御年90歳、卒寿を迎えたその日に親密な都響の指揮台に立ったインバル 提供:東京都交響楽団 / (C)藤本史昭
御年90歳、卒寿を迎えたその日に親密な都響の指揮台に立ったインバル 提供:東京都交響楽団 / (C)藤本史昭

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〈新国立劇場 ヴェルディ「リゴレット」再演〉

2月21日(土)新国立劇場 オペラパレス

ダニエレ・カッレガーリ(指揮)/エミリオ・サージ(演出)/ウラディーミル・ストヤノフ(リゴレット)/中村恵理(ジルダ)/ローレンス・ブラウンリー(マントヴァ公爵)/斉木健詞(スパラフチーレ)、清水華澄(マッダレーナ)他/新国立劇場合唱団/東京交響楽団

ヴェルディ:オペラ「リゴレット」

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~90歳インバルによる圧巻のタクト~

インバル90歳の誕生日。都響と4回目となるマーラー8番は以前よりも表現がアグレッシブに。約90分の大曲を立ったままでよどみなく指揮し、オケを精密にリードする姿は圧巻。詳細は速リポの拙稿(【インバル90歳記念】都響スペシャル | CLASSICNAVI)をご覧ください。終演後、全出演者で「ハッピーバースデー」を大合唱。なんと幸せな90歳か。次点は新国の「リゴレット」。指揮者、歌手ら出演者のいずれもが水準を満たす歌唱と演技、演奏で劇的効果を高めた。レパートリーでこの水準、新国の存在意義を実感。

来月のイチオシ

◆◆4月◆◆ 宮嶋 極(音楽ジャーナリスト)

〈東京春祭ワーグナー・シリーズvol.17 ワーグナー「さまよえるオランダ人」〉

4月5日(日)、7日(火)東京文化会館 大ホール

アレクサンダー・ソディ(指揮)/タレク・ナズミ(ダーラント)/カミラ・ニールンド(ゼンタ)/デイヴィッド・バット・フィリップ(エリック)/ミヒャエル・クプファー=ラデツキー(オランダ人)他/東京オペラシンガーズ/NHK交響楽団

ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」(演奏会形式)

次点

〈日本フィルハーモニー交響楽団 第779回定期演奏会〉

4月10日(金)、11日(土)サントリーホール

カーチュン・ウォン(指揮)/森谷真理(ソプラノ)/林美智子(メゾ・ソプラノ)/村上公太(テノール)/大西宇宙(バリトン)/晋友会合唱団/日本フィルハーモニー交響楽団

ベートーヴェン(マーラー編):交響曲第9番「合唱」

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~ワーグナー・シリーズ、2つの注目ポイント~

東京春祭ワーグナー・シリーズ、今年はスカラ座、ウィーン国立歌劇場などで頭角を現している英国出身のソディがN響を振る。もうひとつの注目はゼンタを歌うニールンド。バイロイトの常連で今年はブリュンヒルデを歌う彼女の実力を確かめる絶好の機会となる。次点はウォン&日フィルの第9マーラー編曲版。以前、小林研一郎が大みそかのベートーヴェン・ツィクルスで1度取り上げたが原曲とは響きが異なっていて、逆に原曲の美点を確認することができた。

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