毎日クラシックナビ執筆者の音楽評論家・舩木篤也氏が初の単行本を出版! 「三月一一日のシューベルト 音楽批評の試み」(音楽之友社刊)

三月一一日のシューベルト 音楽批評の試み」(音楽之友社刊)
三月一一日のシューベルト 音楽批評の試み」(音楽之友社刊)

当サイトのレギュラー執筆者でもある音楽評論家・舩木篤也氏の初の単行本が話題を集めている。これは昨年12月に発刊された「三月一一日のシューベルト 音楽批評の試み」(音楽之友社刊)で、月刊誌「レコード芸術」で20年1月号から同誌が休刊となる23年7月号までの間、連載された「コントラプンクテ音楽の日月」を加筆、改稿してタイトルも新たに付け直して単行本化したもの。

西洋クラシック音楽と、それとはまったく異なる分野の現状を掛け合わせて、それぞれの視点を交錯させ検証することで、音楽の深層に内在する魅力や現代における現実世界との関わりを舩木氏ならではの端正な文体で綴っている。原連載のタイトルにあるコントラプンクテとは、音楽用語としても使われているドイツ語で対位法という意味。異なる複数の旋律が折り重なって、和声的な調和を保ちながら、ひとつの音楽や響きを構成していく手法。各章には「マーラー×緊急事態宣言」、「バッハ×させていただく」などのテーマが設定されており、同書はまさに対位法のように複層的な視点で音楽を掘り下げた新たなスタイルの評論といえる注目の新著である。

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