東京交響楽団音楽監督 ジョナサン・ノット
初めて指揮した「サロメ」が第 1 位に選ばれ大変嬉しく思います。ホームであるミューザ川崎シンフォニーホール、定期演奏会を行っているサントリーホール、それぞれのホールの特性を活かした演奏ができたと思います。皆さんが私たちの演奏から何か感じていただけていましたら幸いです。
「サロメ」は、断首に注目が集まりがちですが、その先の究極の美の世界、計り知れない人間愛、信仰、人間の無限の力を歌い上げた素晴らしい作品です。R・シュトラウスはシャイな性格だったのではと感じていますが、とてもそうとは思えないあまりにも大胆な作品に圧倒されます。
いつも熱心な、熱い拍手をくださるファンの皆さまに心より感謝申し上げます。音楽監督として 10 年目となる 2023 年シーズンも信頼する東京交響楽団のメンバーとともに音楽の旅を深化させ、皆様と多様な音楽体験を共有したいと思っております。